2018年5月19日土曜日

「いつもの使い方」から「いつもと違う使い方へ」

天井に映画を投影するために買った、スタンドミラー(アウトレットで300円)を久々に発見したので、我が子どもたちとの約束で、寝転がってみる映画上映会を開催しました。

プロジェクター次第ですけど、左右反転機能があれば鏡に写して距離や方向を変えれば、通常では不可能なことができるようになります。

 今回は天井に映しましたけど、単に反射させて、焦点距離を半分にすることも可能になりますし、

投影先をスモークにすればホログラム風にもなるし、ミラーボールに当てれば、スヌーズレンも可能になります。

乳白色のビーチボールのようなものに写せば、幻想的な光の変化を見て楽しむこともできますし、ユニバーサルルスタジオジャパンのエントランスにある、球体オブジェのようなこともできます。

普通の使い方しか知らないとなかなか幅は広がりませんが、色んな原理を知っていると、色々と応用が利くようになるんですよ。

普通の使い方だけじゃ面白くないでしょう?


安全面への配慮は基本中の基本ですけど、少しは外へと踏み出していかないと、新しい世界は見えてきません。

これらとは別に、オーガンジー(薄手の透けるやわらかい布)の中に熱帯魚の泳ぐ姿を写したら、それはまるで水族館。

これは、EPSONの夢水族館から得たヒントで、重度心身障碍者施設の職員さんからご相談を受けて、今ある機材と鏡やシーツやLED懐中電灯で再現することを提案させていただき、オリジナルの「夢水族館」を始められたところもあります。

LEDライトの光りの直進性と強さを使えば、魚の形を切り抜いたフードを被せることで、自由に魚を泳がせることができるんです。

こうやって考えていくと、面白いでしょう?

ただ使うのではなく、違った使い方を探してみると、新たなアイデアが浮かんできます。
また、YOUTUBEで検索しても色んなヒントが転がっています。

是非、「普通でない使い方」も考えるようにしてみませんか?

2018年5月9日水曜日

ICT支援の前に大事なこと

小川先生のブログより

とても大事な内容を書かれていましたので、ご紹介させていただきます。

もしも・・・の研究所 学びにきました


ICTに関わらず、教育全般で思うことでもあるのですが、

「何かを習ったからそれができる」

というものはあまりなくて、

○ こういう事をやりたいけど、何か良い工夫はないか。
○ この方法を知ったから、他にも応用できるのではないか。

と言うものが基本にないと、結局はなかなか思ったようには事が進まないことが多いと自分の活動を振り返って反省しています。

特に「ICT」と聞くと、

・機械が苦手だからやらない

といって、生徒の機会を与えてあげられないお話や、

・機械が得意だからとりあえず何かさせる

と言って、ICT機器を使うことが目的になって、何故それを始めたのかを忘れてしまうことがあります。

でも、本当に大事なことって何でしょう?


「ICT」がどうのこうのという前に、

支援者としてやるべきことが何かを考え、
それを実現するためにはどうしたら良いかを考えます。

支援が決まったら、その支援に至るまでにどのような「学び」や「支援」が必要かを考えて、実行します。

その過程では必ず「別の必要なこと」も出てきて、それの為の改善修正も必要になってきます。

更には「もっと良い方法」が見つかることもあり、
ICTじゃなくて良いこと」も出てきます。


大事なのは「目的」が何で、そのための手段にはどのようなものがあるかを「考え続ける」こと。

その一連の過程を学ぶことこそが、ICTを考える上だけでなく、支援や教育を考えていく上で大事なことなのだと個人的には考えています。



2018年5月6日日曜日

金森克浩先生のブログ、その名もkintaのブログ

金森克浩先生のブログ、その名もkintaのブログ

kintaのブログ

「特別支援教育,AT,AAC,コミュニケーション支援」について書いています


独立行政法人 国立特別支援教育総合研究所

にいらっしゃった金森先生のブログで、AACやICT関連の情報がたくさん載っています。
現在は確か、日本福祉大学に移られたと記憶しています。

金森先生に初めて会ったのは、京都で行われているATACの会場で研究のための短期留学とスイッチづくりについて会場で相談をしていたところ、お話をしていた方が、「この方に聞くのが一番」と紹介してくださったのが最初です。

その時は正直なところ、名字を文献で読んだことがある程度の認識でしかなかったので、その晩に宿でネット検索して詳しく知ったくらいです。

でも、それがきっかけになったのか、重度心身障害児の視線入力センサー使用の研究がらみで私が対象児の支援にはいることになったことから、いろいろとお話ややり取りをするような機会をもてるようになりました。

現在の職場にも見えられ、私がせっかく覚えた視線入力を普及させるべく、動いていたところ、先生の助言をいただき、職場が動き始めたというありがたい流れができています。

先にご紹介したATDSの高松さんや兵庫教育大学の小川さん同様に、実にいろいろと詳しく支援の必要性から有効性について幅広く知見をお持ちの先生です。

ぜひ、一度金森先生のブログを見てみてください。
新しい情報から基本的ところまで、いろいろと発見があると思います。

2018年5月3日木曜日

支援の基本が大事 「もしも・・・の研究所」 小川先生のHP

今回ご紹介するのは、おがっちこと兵庫教育大学の小川修史先生のHPです。

もしも・・の研究所
兵庫教育大学・小川(修)研究室 


小川先生にはTOMOハウスでは昨年の書き集中講座の講師としてATDSの高松崇さんとコラボでお越しいただきました。

私個人としては、ICTによる支援を考える際に、「何故、それが必要なの?」「そもそも特別支援って何?」といった発想ベースに持っていないと、どこかで手段と目的の逆転現象が起きてしまうと考えています。

「タブレットがあるんだから、手書きより便利でしょ?」
「スマートフォンがあるんだから、メモを取るより写真でいいじゃん」

等という声を電子機器を使い始めた人たちから、よく聞くのですが、
「タブレットより手書きの方が、時間はかかるけど覚えやすい」という人も居ますし、
「今の優先課題は手指の操作性や巧緻性の向上だもの」という人もいます。
また、「試してもないのに、いきなり高価なものは買えません」といったケースもよくあるお話です。

そもそも「いま学ばせたいことは何か」「解決すべきポイントはどこか」を考えておかないと、手段が目的化してしまうことになりかねません。

そんなことになる前に、小川先生のHPやハンドブック、ライブ(講演会)などを聞くことで、色んな気づきや発見をもらえること間違いなし。

ICT担当としても、実践に関わる立場としても、まず最初に学んでおきたい分野として、この小川先生を挙げておきたいと思います。

iPad出の支援といえば ATDS 高松崇さん

iPadによるICT支援といえばこの方。
ATDSの高松崇さんが日本で一番有名です。



高松さんとは、以前職場の知り合いから情報をもらい、私が個人的に職場の「自主研修会」に自己責任でお呼びしたところからのお知り合いです。

当時の私たちの業界では、「iPadって何? パソコン?」「何か便利らしいねぇ」といったレベルでしたが、高松さんの研修会を受けて一気にイメージが広がって、自分でiPadを買う人たちが続出。

実際に支援に生かされ始めるのには数年かかりましたが、大きく前進した瞬間に立ち会えたことを記憶しています。

高松さんのすごいところはiPadに限らずICT機器そのものに長けていらっしゃるだけではないんです。

そもそも教育関係者ではなく、専門も教育とは全く関係がないのですが、特別支援に関わる職員よりも子どもたちのことを理解し、教育的な視点や意義をもって取り組んでいらっしゃる所と、その支援に関する知識や技術のみならず、実際の行動力で行く先々で人々を啓発していってしまうところです。
京都で行われるATACでは毎年恒例の名物講座となっていて、立ち見が続出する程の盛況ぶりです。

私も啓発された組の一人で、そのいただいた知識や技術を「現地人」として広めるべく精進しておりますが、如何せん様々な面で力不足で、、、

このATDSのHPを訪問すると「研修会・プレゼン資料」というコーナーに、高松さんが過去に行った研修会の資料が惜しげもなく公開されています。

学校名や団体名などから、自分にあった校種などを選んでいけば、必ず何かヒントを得られると思います。

ぜひ、訪問してみてください。

ブログ紹介 「てくのブログ」福祉用具・アクセシビリティのこと さん

参考になるサイトをちょくちょく紹介します。

まずは
「てくのブログ」福祉用具・アクセシビリティのこと
さん

(例)IT機器をスイッチで操作! アクセシビリティ機能のキホン

どの分野や業界にも先駆者たちがたくさんいて、それぞれの知識や経験をわかりやすく紹介してくださっています。

 自分がやりたいことの目的が決まっていれば、そのキーワードで検索をしていく方法がありますが、まだ「何ができるか」「何かできそうなことはないか」といった時点で具体的な情報にたどり着くことはなかなか大変ですよね。

 また、やりたいことが決まっていない時に質問される先駆者たちも、何を答えてよいのか、どこまで話をしたら良いのかで困ってしまうことがよくあると、先輩方は皆さん言われます。

 そこで、「どんなことができるか」「ICTやアクセシビリテイーって?」といった関心を持ち始めた時にこそ、色んな情報を公開してくださっている方のHPやブログをとりあえず見に行ってみるということをまずはお勧めします。

 「どんなことができるのかな?」を知ることで、「こんなことできないかな?」のアイデアが自然と生まれてくるんですよ。

 「なるほど! こんな使い方があったか!」とか「これなら自分でもできるかも!」が見つかった時。
 あなたの「ICT支援」がスタートし始めるのです。

 始めてみると、最初はあんなに高そうに見えたハードルが、
「なんだ、こんなことでいいのかぁ」と
あっさり低くなるはずです。

 本日はそんなヒントが見つかるような先駆者ブログのご紹介でした。

ICTブログ 本日スタート

本日よりTOMOはうすICT部門のブログをスタートします。

担当者としては、ICT関係のお役立ち情報や担当者の考えるICTに対する捉え方等を時々書けたらと考えています。

☆ICTってなに?
☆電子機器で何ができるの?
といった、初めての方たちにも分かりやすい情報も発信していきます。

時々遊びに来てくださいね。


TOMOはうす
ICT部門担当
jun mizu